2008年11月1日土曜日

ジャンクスキャナでパノラマ撮影してみたい その3

前回でほとんど形になった。今回は、まず、CCDからの信号が読めない現象を修理。その後、ラインCCD基盤を取り付ける垂直軸をジャンクHDDの軸を使ったものに交換。レンズはとりあえずキャラメルの箱に取り付けて、遂に完成。
動作させてみると写った!
初画像 題名:イスの先とカレンダー
ジャンクスキャナ EPSON GT-8200UFを改造して使ったパノラマカメラで撮影


調子が悪いと更に色が悪くなったり上のようにモノクロになったする


動作状態

ピンボケで、ノイズまみれで色もコントラストもめちゃくちゃだが、ちゃんと画像になっている。すばらしい。ヘッドと垂直軸をつなぐロッドの長さは実は適当に作ってしまった。思ったよりアスペクト比がちゃんとしている。ああ。すごい。すごすぎる。本当に写るなんて。
この企画はこれで終了だ。なぜなら画質が悪すぎる。実はこの形にする前から多分、このスキャナは電気的にどこか壊れていると思われ、ノイズがひどかった。これ以上の画質の改善は見込めそうになく、デジカメ化するのは無理だ。露出もかなりシビアなようで、窓に向けると全体が白飛びするし、透過光ユニットの光源の明るさに露出を合わせようとして、NDフィルターを切ってレンズに貼ったりしたが、なかなかうまくいかず、露出オーバーなのかスキャナが不調なのも不明。
透過原稿用の設定でしか動作しない状態のため、ブローニー幅分の読み込みしか出来ず、企画の目玉だった2億5千万画素のA4フル撮影ができない。

 この企画は終了するが、今回得た物は大きい。十年程前、初めて最初のイメージスキャナを買った頃、蓋を開けてスキャンしてみたり、原稿台の上に斜めに鏡を置いてみたり、古い大判用のレンズやトレーシングペーパーを使ったりして、なんとかしてカメラのように撮影できないものだろうかと試行錯誤してみたことがあった。しかしどれも画像にはならなかった。その頃俺は、スキャナの原稿読み取り面とラインCCDの間は、光ファイバーかガラス棒が一列に並んだようなもので接続されていると思っていたのだ。(それはロッドレンズアレイっていうらしく、小型のスキャナでは本当にそういう構造のもあるらしい)
あとで思い出しては、なぜ撮影できなかったのか疑問に思ったりもしたが、やがて忘れてしまった。あれから十年以上経って、たまたまジャンクスキャナを分解し、その構造を知った。なんだ。中にレンズがあったのね。普通にカメラと同じ。
画質はともあれ、今回やっと撮影に成功したことは感慨無量だ。

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