2008年12月10日水曜日

AF Zoom-Nikkor 80-200/2.8s ピントリングの補修

先日入手したAF Zoom-Nikkor 80-200/2.8s だが、ピントリングのゴムが劣化し、粉を噴いたように白くなっていた。中性洗剤、エタノールと順に試し、拭いてみたが、汚れではないのでふき取ることはできなかった。油をすり込めば良さそうだが、油は普通ゴム(多分正確にはビニール)を変質させてしまう。この物質が正確にゴムなのかビニールなのかも不明である。最初にタイヤワックスを思いついたが、適性が分からず、悩んだ末、ビニール・ゴム・皮革等に対して安全そうな、靴用のクリーナーを試す。艶出し液が染み込んだウエットティッシュのような物だ。しかし艶出し効果があまり強くなく、残念ながらほとんど変化がなかった。
Before

After

靴用のクリーナーの成分を見てみると、「界面活性剤」の他に「シリコンオイル」とある。シリコンオイルは、樹脂部品を劣化させることはないため、金属とプラスチックの混在する部品の潤滑にも使われる。そうだ。シリコンオイルなら持ってる。ということで、レンズのピントリング以外の部分を丁寧にマスキングし、もろにすり込む。まんべんなくすり込んだ後、表面の油分をキッチンペーパーでゴシゴシこすり取る。最後に、中性洗剤を染み込ませ良く搾った布で何度も拭きあげ、マスキングを外して作業終了。匂いやべた付きも なく、漆黒のゴムローレットが蘇った。

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