2008年12月21日日曜日

D700+EL-Nikkor+ベローズでフィルム複写

前回、D700+マイクロ55mm+ベローズで135版モノクロネガを複写してみたが、D80では完璧だったAiマイクロニッコール55mm F3.5も、フルサイズのD700では像面湾曲によると思われる周辺画質の問題が判明した。この次のバージョンのAiマイクロ55/2.8から近距離収差補正機構が採用されているが、それは持っていない。試しにマイクロ55/3.5をリバースしてみたが、倍率が大きすぎてベローズが使えかった。また、AF 50/1.4Dも試してみたが、これも全群繰り出しなのはもちろん、接写など考慮されていないレンズなので、像面湾曲に加え、樽型の歪曲も出てしまう。他に使えそうなレンズは、2本のEL-Nikkorしかないのでこの2本でテストしてみた。

前回と同じ元画像

上段 EL-Nikkor 50/2.8 F16
下段 EL-Nikkor 80/5.6 F16
D700 +ベローズ+スライドコピア
ピクチャーコントロール:モノクロ/コントラスト:標準/輪郭強調:標準+2
ネガポジ反転後、ヒストグラム上下の空の部分を削除し、ガンマその他は無調整。

EL-Nikkor 50/2.8は、像側(後玉側)のイメージサークルは135判用だが、本来引き伸ばし用なので、等倍などという使い方は想定されていないと思う。(普通ベタ焼きサイズの引き伸ばしなんてしない)
このレンズの最小絞り F16まで絞っているが、周辺画質は良くない。周辺部も含めるとEL-Nikkor 80/5.6の方がいい。このEL-Nikkor 80/5.6は、かなりコンディションの悪い玉だが、絞れば十分使えるのが分かったが、反転画像のハイライト部に気になる影が。このレンズ、前玉のコーティングが粗末なため、どうも前玉の反射がフィルム面に写り込んでいるようだ。ううむ。まあいいか。あんまり追求しても仕方ない。フィルムなんぞ使わずとも最初からD700で撮った方が早いのは分かっている。

0 件のコメント: