2009年9月26日土曜日

Mamiya-6 ピント調整

6x6でテストした後、4.5x6で更に一本撮ってみたが、やはりほんの少し前ピンなのでピント調整することにした。フロントボードからレンズを取り外すと、シャッターとフロントボードの間にフランジバックを調整するための、数枚の紙製のリングが挟んであるので、これを抜けばフランジバックを短くできる。


ピント調整の前に、分解したついでにもう一度レンズを磨く。このレンズは3群4枚のテッサータイプで2枚目の前面(凹面)のコーティングがひどく劣化して白くくもっている。レンズペンで強く磨いたところクモリがだいぶ薄くなったが、これ以上は無理なようだ。

レンズペンで強く磨く。

光にかざすとクモリとコーティングのムラが見える。

直入射光がなければそこそこクリアー。

シャッターは操作が固いものの、ガバナーは完調、羽根に油染みも無いので軽い清掃にとどめる。そもそも、分解してしまうと組み立てる自信がない。汚れたグリスを拭き取り、擦れる部分に極少量のシリコンオイルを塗る。シャッターダイヤルを1/250秒の位置から1/500秒へ回転させる際の操作が固いと思っていたが、1/500秒だけはこの操作により、シャッターのスプリングに強力な追加テンションがセットされる仕組みになっている。だからこの操作がある程度固いのは正常なのがわかった。なお、シャッターチャージ後にこの操作を行なうのは、シャッターダイヤルに異常な力が掛かり危険だ。1/500秒のスプリングは強力なので、なるべく使用は避けた方が機械には負担が少ないだろう。

ついでに軍幹部のカバーも外してファインダーレンズなど清掃する。巻き上げノブはただ左へ回すと外れ、巻き上げノブのカニ目は取り外しには関係ない。軍幹部カバーは前後2箇所づつ計4箇所のマイナスネジを外せば取り外すことができる。右手前に5個目のネジがあるが、距離計調整用の穴の蓋であり、カバーの固定には関係ない。ファインダーの接眼レンズの内側がカビと汚れでひどくくもっているが、清掃するには距離計を下ろさなくてはならず、今回は遠慮する。

今回はこのリングを1枚抜くことにした。

古い二眼レフから拝借したピントグラス。


今回は距離計の調整はしない。ピントノブを無限遠いっぱいに回したところで距離計の二重像はちゃんと一致する。ピントグラスをフィルムゲート内に挿しこみ無限遠のピントをチェックする。ルーペで観察する。念のため絞り開放だけではなく、絞った状態でもピントを確認する。うん。うん。ピッタリだ。これで良い。早速マミヤシックスをぶら下げて出発。

F8 Y2フィルター使用

元画像(4976x4864pix)のピクセル等倍

F5.6

元画像(4976x4856pix)のピクセル等倍

F5.6

元画像(5291x5102pix)のピクセル等倍

F4

元画像(4952x4984pix)のピクセル等倍

共通データ:
マミヤシックス V型 D.ズイコー 7.5cm F3.5
ネオパン100ACROS ミクロファイン1:1希釈26℃
CanoScan 8800F 2400dpi
撮影場所:東京都北区 旧古河庭園

ピントを合わせた箇所を拡大画像にした。ほぼ無限遠の洋館の画像もキリっとしている。(これだけはイエローフィルターを使っているが)その他近景も、距離計で合わせた位置にピッタリピントが来ている。これ以上は無いだろう。良しとする。
さすがに50年以上前のレンズなので、シャープネスには限界を感じるものの、周辺部での像の流れもなく、クモリが残っている割にはコントラストも良い。古いレンジファインダーカメラ用のレンズは球面収差の補正がアンダーコレクションになっているものが多いという。アンダーコレクションのレンズは後ボケを良好にする効果や、開放時には線が太いものの、ハロを出さずに良好なコントラストの像を結ぶといわれている。このレンズも、開放で比較的コントラストが良いことや、絞り込んでも大きな変化が見られないところから、いわゆるアンダーコレクションのレンズなのではないかと思っている。3枚目の橋の写真などを見ると、気のせいかも知れないが、なんだか不思議な立体感がある。

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