2009年10月10日土曜日

シャッタースピードを測定してみる?

古いカメラのシャッタースピードが正しいか気になる。いや、正しくなかったところで俺には調整のしようがないことは分かっているし、実はあんまり気にならない。つまりその、アレをやってみたいだけである。要するに、PCのサウンドカードを使って光学的に測定するっていう。俺には電子工作の知識は無い。でも、不要になった電子部品を箱一杯にもらってきたものがあったりする。確かCdSとかそれっぽいものがあった気がする。

おお。あるある。大きいのがCdSで小っこいのはフォトダイオードであるらしい。三本足のフォトトランジスタもある。どれを使えばいいのか分からない。ウィキペディアによるとCdSよりもフォトダイオードの方が高速らしい。じゃ、高速な方で。「pn接合」と「pin構造」との2タイプがあるという。俺には何のことだかさっぱり分からないし、部品を見たところで、これらがどのタイプなのかも分からない。適当に一個取り出す。何か一応、フォトダイオードと書いてあるし。そもそも、コレに光が当たると何が起こるのだろう?太陽電池みたいに電気が発生するのか?抵抗が変化するのか?何かよく分からないが、足は2本なので電源とテスターを使って調べてみる。そうか。ダイオードなので極性があるようだ。片方の足に+5Vをつなぎ、電気スタンドの光を当てると、もう一方の足と電源のマイナスにつないだテスターの電圧が変化する。ふうん。バイアス電流?って言うのだろうか、どうも電源が必要らしい。PCのマイクはコンデンサーマイクなので、PCのマイク端子には電圧が出力されていると思われ、フォトダイオードををつなげばちょうど使える気がする。拾ってきたPCマイクを分解してみる。と、2本足だ。

あれ?コンデンサーマイクって電源ありの三極じゃないのか?そうか。何だか知らないが、コレはこういうタイプなんだ。じゃあ、悩むことはない。さっきテストしたとき+につないだ足を赤いリード線へ。もう一方を残りにつなぐ。

プラグをPCのマイク端子に接続し、フォトダイオードを電気スタンドに近づけると、PCのスピーカーから「ブウ~ン」という発信音が聞こえる。すばやく動かせば、マイクに息を吹きかけた時のような「ボッ」という音になる。ふうん。ちょっと音が小さいけれど、うまくいっているようだ。

じゃ、測定してみよう。といっても正しい測定の仕方が分からない。とりあえず古い二眼レフカメラを取り出す。テイクレンズの対物側から懐中電灯で照らし、裏蓋を開けてフォトダイオードを差し込む。
この状態でシャッターを切ると「ボッ」という音声が出力される。この「ボッ」を、音声ファイルエディタやオシロスコープソフトで表示させ、シャッターが開閉する際の波形を見るわけだ。今回はフリーソフトの「HandyOscillo1.2」を使わせていただいた。

シャッターダイヤル1/50秒 左下の表示では、36.4ms 27.46Hzとなっている。
測定範囲は波形を見て主観で指定するだけなので、正しいかどうかは不明。

この場合では、シャッターが開く時の「暗→明」の変化の際はマイナス側、閉じる時の「明→暗」の変化の際は、プラス側に表示されるようだ。しかし、シャッタースピードが速くなると、かなり複雑な波形になり、一体どこからどこまでを測ってよいのか分からなくなる。また、レンズシャッターのカメラでは、羽根の開閉速度が一定なら、絞り穴が小さくなるにつれて開口時間が長くなるので、センサーを置く位置も測定結果に関係してくるものと思われる。ううむ。測定方法については、これから研究が必要だ。今回はこれまで。

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