2012年5月8日火曜日

D800EのAF問題を検証 その2

前回、 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDとAF-S NIKKOR 14-24mmF2.8Gで確認してみたが、今回は AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDとAi AF Nikkor 50mm F1.4Dで同じように確認してみる。どうも、左端のフォーカスポイントだけが問題だけではないらしく、他にも色々なパターンがあるようだ。
撮影距離 約1.0m(AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED)
約0.85m(Ai AF Nikkor 50mm F1.4D)
なお、俺のAF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDは、Made in JapanでB&Hの通販で買ったものなので製造番号がUSになっている。Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dは、2006年以降にコーティングが変更されたSICタイプのもので、中野で買った中古品だがなぜだかこれもUSニコン物。


Nikon D800E, AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED
F2.8
ファインダーでの位相差AF
赤枠は撮影時のフォーカスポイントを示す。

中央と右端は問題ないようだが、左端のフォーカスポイントを使った場合(上の画像中段)、 画像のフォーカスポイントの位置を含め、画像の中央・右端もピンボケになる。AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDと同じ傾向だ。



 Nikon D800E, AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED
F2.8
ライブビューでのコントラストAF
赤枠はファインダーのフォーカスポイントと同じ位置をライブビューで選択。

ライブビューでのコントラストAFでは、フォーカスポイントが中央でも左でも右でも、すべてピンボケになる。これはさすがにおかしいと思って何度もやってみたが同様だった。AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8Gは比較的新しい現行レンズだが、こうなる。



 Nikon D800E, Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
F2.8
ファインダーでの位相差AF
赤枠は撮影時のフォーカスポイントを示す。

このレンズだけは、さすがに開放F1.4ではハロが目立ち、撮影画像でのピントがわかりにくいので、開放ではなくF2.8で撮影した画像を評価することにした。Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dは位相差AFでは全滅。フォーカスポイントが中央(上の画像上段)でも左端(上の画像中段)でも右端(上の画像下段)でも全てピンボケになる。


 Nikon D800E, Ai AF Nikkor 50mm F1.4D
F2.8
ライブビューでのコントラストAF
赤枠はファインダーのフォーカスポイントと同じ位置をライブビューで選択。

ライブビューのコントラストAFでは、左右端のフォーカスポイント(上の画像中段および下段)を使った場合、フォーカスポイントの位置の画像が少し甘い気もするが、レンズ性能によるものなのかピンボケなのかはわからない。ほぼ問題ないようだ。

今回のテストでは、 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8Gの場合には、ライブビューのコントラストAFがフォーカスポイントの位置にかかわらず、すべてピンボケになることがわかった。これは他のレンズとは明らかに違う。また、前世代のAFレンズ、Ai AF Nikkor 50mm F1.4Dのテスト結果はこれとまったく逆で、位相差AFがフォーカスポイントの位置にかかわらず全てピンボケという結果だった。

※テスト画像の明るさにばらつきについて:SB-600スピードライト直射でTTLでFVロックを掛けております。部屋の蛍光灯を消してみましたが同様でしたので、どうやらスピードライトの発光量が一定ではないようです。
D800EのAF問題を検証 その3へ続く

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