2012年5月9日水曜日

D800EのAF問題を検証 その3

前回前々回でD800EのAFの問題についてテストしたが、その結果をまとめてみた。テストしたのは以下の4本。

AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G
AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED (Made in Japanタイプ)
Ai AF Nikkor 50mm F1.4D (SICになった2006年以降のタイプ



4本ともD700ではこれまで問題なく使ってきたもので、特に24-70は購入後に工場で解像力検査とAF調整をしてもらい、AFポイント位置の違いによるピント差や、像面湾曲と周辺画質の関係を何度もしつこくテストした経緯があり、新品よりも健全な個体だと思う。
テストの結果、どのレンズも「位相差AF時に左端のフォーカスポイントを使うとピンボケ(後ピン)になる」という点では共通しているが、中央や右のフォーカスポイントでの様子、ライブビュー時のコントラストAF時の様子をみると、レンズによって異なった別々の不具合があることがわかった。巷では製造時のアドバンストマルチCAM3500FXやサブミラーの傾いた取り付けがこの問題の原因ではないかと言われているようだが、俺はそれだけではない気がする。今回俺がテストしたAi AF Nikkor 50mm F1.4Dの場合、フォーカスポイントが左でも中央でも右でも皆同様にピンボケ(後ピン)になることや、AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDでは位相差AFの問題は左端のフォーカスポイントだけであるものの、*ライブビューでのコントラストAFがすべてピンボケになるなど、位相差AFモジュールの不良というだけでは説明が付かないような現象も確認した。*コメントをご参照ください

2 件のコメント:

padoo さんのコメント...

AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDをD700で再テストしたところD800E同様にコントラストAFだけでピンボケが起こることがわかりましたので、レンズ個体の問題と断定しました。
Ai AF Nikkor 50mm F1.4DはD800EのAF微調整「-14」(近距離)~「-20」(遠景)で対処しています。

padoo さんのコメント...

AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDはAF時にモーターが作動しなくなってしまい、修理に出したところSWMユニット交換となりました。D800EのLVでのAF精度は修理後には問題なくなりました。位相差AFの精度はあまり変わりないようです。