2012年6月24日日曜日

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

今まで世話になったD700を手放した。売ったお金はマンフロットのギア雲台とこのレンズの購入費用に、それに以前から問題のあったAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDの修理代に充てた。少し残ったお金はHDDの増設費用に充てようと思っている。
かつては標準レンズと呼ばれポピュラーな存在であった50mmレンズだが、ズームレンズが普及し始めた80年代中頃以降は、カメラボディとセットで販売されることもほとんどなくなってしまった。F2.8ナノクリシリーズの高性能ズームレンズが定着したニコンのレンズラインナップの中で、長らくリニューアルが滞っていたニコンの単焦点レンズだが、最近になってどんどんリニューアルが続いている。AF-S NIKKOR 50mm f/1.4Gは2008年に、このAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gは2011年にリニューアルされたばかりだ。ズームレンズの普及とAPS-Cフォーマットデジタル一眼レフの一般化で、20年程一眼レフユーザーに忘れ去られていたような感じだった50mmレンズだが、新型フルサイズ機D800/D800Eの人気にともない、今50mmレンズはかつての標準の地位をちょっとずつ取り戻しつつあるように見える。

AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

俺が以前から使っていたAi AF Nikkor 50mm f/1.4Dは、ズームレンズに勝るシャープさと携帯性の良さで重宝していたが、デジカメでは画面中央部に絞り穴形状のゴーストが写りこむ問題があり、フィルム時代のほとんどのレンズが何の問題もなくデジカメで使えるのに対し、手持ちのレンズの中ではAi AF Nikkor 50mm f/1.4Dだけが、デジタルでしか起こらないこの珍しい問題を抱えていた。D800Eで使い始めてからはこのレンズの像面湾曲による周辺部の前ピンが気になっていたこともあって、AF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gを買うことを決めた。AF-S NIKKOR 50mm f/1.4GではなくAF-S NIKKOR 50mm f/1.8Gにしたのはもちろん、こっちの方が安いからだが、どうせF8あたりまで絞り込んで使うならば、元の開放F値が暗い方が像面湾曲が少なくて周辺部もよく写るのではないかという勝手な思い込みもある。Ai AF Nikkor 50mm f/1.4Dとの詳しいテストはまたの機会にやろうと思うが、フレアスポットの問題が解消していることと、周辺画質が向上していることは確認済みだ。

 ISO100 F2.2

  ISO100 F2.2

  ISO100 F2.2
円形絞りなのがわかる。

ISO200 F2.2

  ISO100 F8

   ISO100 F8

  ISO100 F8
試しにプロテクター(マルミDHGスーパーレンズプロテクト)をつけたまま撮影。
タワー上部の左右にV字型のゴーストが薄く見えるが、プロテクター起因かどうか不明。
  ISO100 F8
こちらもプロテクターを外さずに撮影した。
中間の大展望台上、タワーの左にわずかにゴーストが見え、
地上の街灯の強い光の下に紫色のゴーストが見えるが、ゴーストはかなり少ない。
7枚絞りなので点光源の光芒は14本になる。
街灯の光芒がやや大きくフレアっぽいのはプロテクターの影響かもしれない。
オリジナルサイズの画像(1912x7360pix)を表示
 
共通データ:Nikon D800E AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
ピクチャーコントロール[SD]スタンダード
WB:5000K(日中の画像), Auto1(夜景の画像)
Capture NX 2.3.2

0 件のコメント: