2012年8月27日月曜日

AF-S NIKKOR 50mm F1.8G vs AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED

再修理に出していたAF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDが戻ってきた。先日AF動作不良のためSWMを交換してもらった品だが、ひどい片ボケ状態で組み立てられて返却されてきたため、再修理をお願いしていた。戻ってきたレンズのテストのついでに、AF-S NIKKOR 50mm F1.8Gでも同じ画像を撮影してきたのでどっちがシャープなのか比べてみよう。

(画像クリックで元サイズ 7360x4912ピクセルの画像を表示します)

 AF-S NIKKOR 50mm F1.8G F8

 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED F8

  AF-S NIKKOR 50mm F1.8G F8

 AF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G ED F8
共通データ:Nikon D800E, ISO100, ライビューコントラストAF
ピクチャーコントロール[SD]スタンダード, WB=5000K, ロスレス圧縮RAW(14bit)
Capture NX2 ハイパス=0.7, アンシャープマスク=半径2,20%, カラーノイズリダクションOFF

最初の画像は城南島から中央防波堤~若洲方面を写したものだ。2枚の画像を撮影した間隔は3分30秒で、光線状態にはほとんど差は無いはずだが、色合いとコントラストに若干の差がある。Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDはナノクリとはいえ9群12枚という構成で、そこは6群7枚と面数も少ないAF-S NIKKOR 50mm F1.8Gの方が、やはりコントラストも高くヌケが良いと言える。この画像では2本のレンズとも、画像右端が中央・左端に比べてやや甘いように思う。再修理前のMicro NIKKOR 60mm F2.8G EDは、左端がひと目で分かる程の異常な片ボケだったので、片ボケそのものは直っていると言える。俺のD800Eでは実は別のレンズ(AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G)でも左右の解像力の差には疑問があり、ボディ側の原因も考えられなくもない。しかし、下手にボディを修理に出すと余計にひどくなる可能性もあり、一度調整に出すとまた再テストが必要になる。テストも趣味のひとつだが、そればかりに明け暮れるのは御免だ。軽微な現象はある程度甘受した方が幸せなのかもしれない。臨海トンネルの換気塔の建物を写した縦位置の画像ではAF-S Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDの周辺画質が今ひとつだ。左右端や下端では放射方向に像が流れている。なんかおかしい。以前は周辺までもっとしっかり良く写るレンズだと思っていたが、元々こんなだっけか。フォーカスポイントが画像中央のため、タイル面はピント面よりもやや手前になるはずで、この部分はピントが合っていないとも言えるが、最初の修理で片ボケだった件が、どうもひっかかって何だか疑惑が残る。AF-S NIKKOR 50mm F1.8Gは下端のアスファルト地面や最周辺のコーナーまで抜群に解像している。F8まで絞っているとはいえ、もう少し像面湾曲による周辺画質の低下があると思ったが、フォーカスポイントを画像中央(塔の下あたり)にしている関係で、逆に像面湾曲のおかげで周辺部の前ピンが、より近い距離の地面のあたりとちょうど一致した結果なのかもしれない。塔の上部は横位置時の右端に相当するが、下のタイル部分に比べると遠方になり、周辺部も空なので画質の判断は難しい。正直、今までずっと使ってきて先日SWM交換に出すまでは、Micro NIKKOR 60mm F2.8G EDは遠景も完璧だと思っていたが、今回の比較ではAF-S NIKKOR 50mm F1.8Gの方が良い場合もあり、修理から上がったMicro NIKKOR 60mm F2.8G EDには、なんだか新たな疑惑が生じる結果となってしまった。

0 件のコメント: