2012年8月5日日曜日

Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>テスト その2

旧盆には少し早いが、混雑を避け少し早めに一週間ほど帰省。少し荷物になるが、スーツケースには三脚とReflex-Nikkor 500mm F8 <New>も入れて行く事にした。






Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>, Nikon D800E, 
ISO100, ピクチャーコントロール:[SD]スタンダード
すべて三脚使用


Reflex-Nikkor 500mm F8 <New>はブレやピントには非常にシビアで、大変扱いの難しいレンズだ。うまく撮れた場合でも解像力は然程良いわけではなく、細部はフレアがかったソフトな写りだ。A4程度のサイズであれば十分なシャープネスだとは思うが、大きなサイズのプリントやピクセル等倍鑑賞では不満があるかもしれない。ミラーレンズではない一般の望遠レンズに比べるとコントラストは低めであるものの、色収差はほとんどなく、ピント面の前後や水面のキラキラに色が付くことも無いので、色は自然ですっきりしている。リングボケは画面周辺部でも欠けが少なく、口径食は少ないと言えるが、その割には周辺光量落ちが目立つ。上の画像はCapture NX2で周辺光量の補正を最大値で適用している。筒先が軽く三脚座も小さいため、風やミラーショックなどの微振動による影響が非常に大きい。ブレの無い画像を得るにはミラーアップが必須だ。被写界深度は無いに等しく、ピント面が前後の描写は非常に複雑なため、僅かなピンボケでも見るに堪えない画像になってしまう。フォーカスエイドは作動するものの、ファインダースクリーンでのピント合わせはほぼ無理なレベルだ。正確にピントを合わせるためには三脚に固定してライブビューで拡大する必要があり、明るく高速シャッターが切れる条件であっても、手持ちでの撮影はほぼ無理と思われる。

0 件のコメント: