2012年12月4日火曜日

スリック「レベリングユニット」とベルボン「デジタル水準器 アクションレベルサウンド」

2年くらい前からこのページにAmazonの広告リンクをくっつけている。アフィリエイトのポイントは月に何百円かずつと微々たるものだが、ちびちびたまったものが遂に一万円を超えるくらいになっていた。ポイントは月の締日に累積が1500円を超えているときだけ、Amazonのギフト券で支払われる仕組みだが、ギフト券には有効期限があり、忘れていた1年くらい前の2千円分くらいは期限切れで消滅してしまっていた。使わないとまた期限が切れてしまうので、子供の文庫本3冊とクリスマスケーキを注文したが、6千円分くらい残った。米とか食糧を買えば家計の足しになるが、それではなんか得した気がしない。こういうのは、ちょっと気になるものの普通に買うには悩ましい、という微妙な品物を入手するチャンスだ。そういうわけで、微妙な2品を入手。スリック「レベリングユニット」と、ベルボン「デジタル水準器 アクションレベルサウンド」だ。
まずはスリック「レベリングユニット」からいこう。

下の棒は、この商品の付属品ではなく三脚のセンターポールの先端。

これがナニかというと、要するに5度だけ傾くボール雲台のような物体で、三脚と雲台の間にはさんで水平を出すパーツである。気にはなっていたが、商品は写真でしか見たことがなかった。耐荷重は7kgとなっていて、実際触ってみるとまずまずしっかりしている。底部は大ネジ穴(U3/8)で、上が小ネジ(U1/4)。変換アダプタが一個付いているので、上にくっつければ上下とも大ネジになる。この製品には雲台の空転止めネジがない。ギア雲台の場合はあまり緩む心配はないものの、すぐに外れないように取り付けるにはある程度きつくねじ込む必要があり、俺の場合ネジ変換アダプターが固く締まりすぎてレベリングユニットから外れなくなってしまった。これは主にビデオ撮影を想定した商品でもあり、空転止めは付けてほしかった。

マンフロット410ジュニアギア雲台を乗っけてみたところ、隙間ができてしまった。レべリングユニット上部のネジが長いからではなくて、変換ネジの裾が雲台側のメスネジ周囲のくぼみに収まりきらず、このようなことになる。マンフロットが悪いのか。いや、スリックの方も悪い。一般的な三脚の上部の皿と同じように、レベリングユニット上部の小ネジボルトの周囲は少し窪ませておくべきだ。裾の無いイモネジ的な形状の変換ネジを探せば問題ないだろうが、ちょっと見当たらないので手元にあったでっかいワッシャーをスペーサーにして取り付けた。これで一応、がっちり固定できた。



マンフロット410ジュニアギア雲台を乗っけた状態。三脚はベルボン Ultra REXi L。この前のレンズテストの際、AF-S 70-200/2.8G付きのD800Eをこれに乗せて使ってみたが快適に使えた。レベリングユニットにくっついている水準器には不安があったが、使ってみたところ精度も感度もまったく問題なく、ちゃんと正確に水平が出せる。レベリングユニットでいったん水平を出しておけば、雲台で水平にパンしても、ファインダーやライブビューで見る限り、直さなければならない程の傾きを知覚することはできなかった。レベリングユニットは適当にグリスが効いていて操作もスムーズだ。固定ネジは、緩めすぎなければ締めたときのずれも小さく、実用には不都合はなかった。コレとっても気に入った。付けっぱなしにしよう。微妙なのは次の品だ。

2,588円+送料500円(Amazonのショップ)

これはAmazonの在庫ではなくショップからの発送だった。韓国Seculine社製で、ベルボンが代理店として販売している商品。感度は5段階で可変でき、一番シビアにすると三脚に乗せていても微振動でピコピコするくらいになる。感度的には一段落とした2段階目でも十分だ。工場出荷時にそれなりに調整されているようだが、手動での設定も横位置と縦位置それぞれにできる。初期設定では縦位置がちょっとずれていた。それでもって、この商品の問題点は色々ある。まずは、かなり高感度なデバイスのくせに、やたら華奢なプラスチック製なことだ。見るからにすぐに壊れそうだ。アクセサリーシューに取り付けたときの平行性も怪しい。付属のマグネット付き台座の精度も怪しく、テーブルにおいて指でトントンするとパチパチする。電源スイッチは左がONで右がOFF。普通と逆じゃないか。変すぎる。スイッチの棒も超細くて弱そうだ。アクセサリーシューにはただ差し込むだけの構造で、もちろんロックも無い。脱落しても紛失しないようにストラップがついている。だが、そもそもこれをカメラに付けた状態で持ち運ぶのは無理だ。こんなのちょっとぶつけたり引っ掛けたりしたらすぐに壊れるに決まっている。CR1220という変な電池を2個使用する。本体に一組入っているほか、予備に二組分(4個)付いている。電池は20~30時間持つらしい。微妙だ。実用性があまりにも微妙すぎる。音がピコピコ鳴るので手持ち撮影時には便利と感じたが、いかんせん筐体がおもちゃ同然なので、とても付けっぱなしにできるような代物ではない。飽きるまではフィルムケースに入れて大事に持ち運ぶことにしよう。だがこれ、糸をたらしてきっちり合わせてみたが、電源OFF/ON後、次に使おうとしたら、もうなんかズレてる。これは駄目かもしれない。

昼間の風景など、被写体に水平垂直の目安があるなら、ファインダー枠やライブビューで水平を合わせることもできるが、闇を相手に長時間露光する場合や白バックのブツ撮りなどでは、ファインダーで水平を出すのが困難だ。こういう場合にはやはり水準器の出番となる。カメラ内蔵の電子水準器がまともに機能すれば外付けの水準器なんて無用なのだが、周知のとおりD800Eの内蔵電子水準器はまったく使い物にならない。水平はズレまくり、感度も大雑把すぎる。ユーザー側でリセットしたり感度調整する機能が無いことが致命的だとも言えるが、アクションレベルの挙動を見る限り、結局この種のものは勝手にズレてしまうのが当たり前のようで、どうしようもないかもしれない。アクセサリーシューに付けるなら、水の入った従来型のものを強くお薦めする。


クリスマスケーキはシンプルなこれにした。「新世界より」は深夜帯でテレビアニメが放送中。子供向けとは思えない本だが、4~5日間で三冊とも一気に読んでしまったそうで、ものすごく面白いらしい。

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