2015年1月19日月曜日

MVH500AH ビデオ雲台を入手

以前、ベルボンのビデオ雲台FHD-71Qの中古品を安く手に入れ、子供の行事のビデオ撮影や500mmレンズで使っていたが、ビデオ撮影した画像がなんだか全部傾いている。
今使っているビデオカメラはキヤノンのiVIS HFM31で、実はこの個体は新品時から水平がおかしくて、カメラ底面を水平にしても水平には撮れない場合がある。難しいのは現象が一定ではなく、日によっては正常な場合もあり、光学式手ブレ補正のON/OFFに関係しているのかとも思ったがそうでもないらしい。そして、このFHD-71Qに載せた場合には更に不可解な水平ズレが起こるため、よくよく調べてみたところ、FHD-71Qの雲台天面が底面に対して平行でなく、やや左に傾いていることが分かった。これでは雲台やレベリングユニットの水準器は全く役に立たず、どのカメラを載せてもパンを行うと水平が狂ってしまう。iVIS HFM31は元々手持ち時でもやや傾けて撮影する必要があり、液晶のパカパカも壊れてプランプランになっているので、次の運動会か発表会の前に、ソニーのHDR-CX535あたりに買い換えるつもりでいたが、まずはこのFHD-71Qを封印することにしよう。そういう訳で、マンフロットのMVH500AHを入手。

マンフロット プロフルード ビデオ雲台 60mm フラットベース
(13,000円新品・税込み・送料込み Mapカメラ)

500シリーズの中では最小のモデル。カウンターバランスが固定で、水平パンの固定ノブも貧弱ではあるが、写真用三脚と小型ビデオカメラでの使用を前提にこれに決定。MVH500AHの下にはレベリングベース SUNWAYFOTO DYH-66iを使用。これに似たスリックの「レベリングユニット」も持っているが、空転止めの機構が無くビデオ雲台には向かないため、そっちは410ギア雲台の下にくっつけて使っている。
 

最大耐加重は5kgで、大きめの望遠レンズを載せても一応大丈夫。Ai Nikkor ED 500mm F4P(IF)+D800Eを載せた状態(3.9kg)ではカウンターバランスは利かないが、チルトの固定のノブを少し締めれば、上下に向けた状態で静止可能。


iVIS HFM31を載せた状態。カメラが小さいので若干アンバランスに見えるが、センサーサイズの小さいこのカメラの場合、テレ側の画角が600mm相当(35mm換算)にもなることを考えると、この雲台が大きすぎるということはない。
さて、ビデオ雲台で一番大切な動きの滑らかさだが、まずロックを完全にフリーにした状態では水平パン、垂直チルトとも動き出しや停止時の引っかかりは無く、トルクも適度な重さだ。とはいえ、パン棒を素手で押して目標位置までムラ無く等速で振り切るのは難しい。この点については、パン棒に輪ゴムを引っ掛けて引っ張ることで加える力のムラを減らすことができる。水平ロックねじを少し締めこむとトルクを重くすることはできるが、動き出しと停止時に引っかかりが生じるので、スピード調整には使るものではなく、本来的にもロック用でしかない。また、水平ロックを締めこむと構図がやや上にずれるので、望遠時には少し気になるかもしれない。
垂直方向については、乗せる機材の重量と重心高がカウンターバランスと偶然一致しない限り、パン棒から手を離して静止させるためには、垂直ロックねじを締める必要がある。垂直ロックねじは、やや締めこんでも引っかかりが少ないので、カウンターバランスの埋め合わせに使えないこともないが、滑らかに動きだすには、やはりフリーにしておいた方がいい。その方が水平方向とのトルクの差も少なく、斜め方向の移動もしやすい。
雲台やパン棒は十分頑丈で、パン・チルト停止時の戻り(バックラッシュ)については、取り付ける三脚側の頑丈さやねじれに対する強度に依存するところだろう。なお、水平・垂直ともロックねじを完全に締めこんでも、コマ締めの3Way雲台のようにがっちり固定することはできないが、このクラスのビデオ雲台では、それが普通であるらしい。強く締めこめば、写真用雲台にはやや劣るものの、それなりに十分な固定力はある。

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